
大吉の空気を読む力は、かなり鋭い。出かける支度をしていると「もしかして、どこか行く?」と探りを入れてくる。留守番になるときは見送りなどせずとっとと寝室に消えたりするくせに、自分も一緒に行くときはそれを察して期待の眼差しを向けてくる。どこで判断しているのかは分からない。

はい、正解。騙されたと思われなくないので「病院だけど、行く?」と言っておく。すると「行く!!」という顔をする。どうやら「病院」という単語は聞こえていないっぽい。行き先まで察する能力はないらしい。そこは鈍い。ちなみにタヌ吉は大吉の反応を見て一緒に喜んでいるだけで、察する力はまったくない。

そして病院が近づいてくると、全力で拒否る。特に何か異常があるわけではなく、この日は混合ワクチンを打ってもらい、ノミ・ダニの予防薬(パノラミス)をもらいに来ただけ。

そんな目で見られても。ちゃんと病院って言ったし。

診察台に乗りたくないタヌ吉は、診察室の入り口で外を向き「ここにはいないと思ってください」と存在感を消す。

かまわず抱き上げて診察台に乗せる。聴診器をあてられているだけなのに、ジタバタと暴れる。

診察台からダイブしようとするが、それを読まれて二人がかりでキャッチされる。そのすきにワクチンを打ってもらい、無事終了。

で、「一刻も早くここから連れ出して」と訴えられる。
『横浜山手犬猫医療センター』の上田先生はいい人なのにねぇ。

お疲れさま。2週間後には狂犬病の注射を打ちに来るけどね(念の為ずらしている)。

はいはい、災難だったな。
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連載「犬のはなし」も更新されました。
『福助が7才でもガキンチョな理由』
コメント
犬きち♪
2021/06/07 URL 編集
Keiko
都合の悪いことは 入ってこないのかな?
2021/06/07 URL 編集
まじかな?
とうちゃんも大変だけど、いつも家族のためにありがとうございます。
2021/06/07 URL 編集
8キロのシュナ
2021/06/09 URL 編集