
先週末、10年来の飲み友達である
『現代書林』の社長さかもっちゃんと、フリーの編集者兼ライターの
『山崎潤子さん』が遊びに来た。何を隠そう、この二人は私が階段から落ちて死にかけたときの目撃者だ。申し合わせたわけではなく、久々に飲みましょうとなったのがたまたまあの事件からほぼ丸2年経った日だった。

会うのは久々だったが、ちゃんと覚えて大歓迎する大吉とは対照的に、完全に忘れて「誰だお前ら!」と吠えるタヌ吉。二人とも新刊
『犬の笑顔が見たいから』はすでに読んでくれていたが「怪我のくだりはサラッと流しすぎ! あんなもんじゃなかったんだから」と山崎さんに怒られる。

階段から落ちて後頭部から血が広がっていく光景をみたときは「死んだ」と思ったらしい。一命をとりとめたと連絡があったときも「普通に暮らせるようになるには10年はかかるだろう」と覚悟したという。山崎さんは「あのときのようすを私が書きたいわ!」と言っていた。ぜひ書いてください。なんせ記憶がないから嫁に聞いた話で書いたので。

二人とも「まさか2年後にこうして笑い話に出来るなんて夢にも思わなかった」と話していた。それは自分でも分からない、痛いとか辛いとか入院中の記憶もほとんどないから、と言いつつ、刺身でもしゃぶしゃぶでも好きな方で食べて方式の「ハイブリッド鍋」を振る舞う(外からシマアジ、ブリ、ヒラメ、タイ)。

そして気がつけば、「それ、一切れくらいくれるよね?」と圧力をかける大吉と、隣でおこぼれにありつこうとするタヌ吉。さっきまで警戒して吠えていたくせに「もしかして、前に会ったことあるかも」と思い出したようす。

それにしてもあれから2年経ったのか。もう車の運転も出来るし、またこうして飲めるようになって良かったと話していたのだった。その節は、皆さんにもご心配をおかけしました。

あの日は、大吉とタヌ吉もひどく動揺してオロオロしていたらしい。そういうの、犬も分かるんだねぇ。他人事みたいで申し訳ないけど。
<お知らせ>
『犬のはなし』も更新されております。
<特別編> 夢の実現と予想外のアクシデント(3)
(書籍より抜粋)
コメント
おっチョコ
ブログや書籍の一読者ではありますが、いろいろ心配させられたので
そのあたり、笑って読めるときが来たのではないかと思います。
2020/03/23 URL 編集
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2020/03/23 編集
AutumnWinds
本当に心配してたんですから。そんな人ごとみたいに、ねえ?
でも笑い話になって良かった。車もOKとのことで、山の家にも行きやすくなりますね。
心配掛けた奥様や大福ズ、そして守ってくれた丸ちゃんのためにも、せっせと通ってドッグランを快適にしてください。
ところで…、タタミイワシの売り上げはどうだったのでしょう?
結構気になってます。
2020/03/23 URL 編集
レントパパ
2020/03/23 URL 編集
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2020/03/24 編集
うそつきレオン
これ、引っ張れる?
じわっときました。
福ちゃんの病再発
ジワリました。
2020/03/24 URL 編集
Keiko
車の運転も大丈夫になられたんですね ホントにヨカッタ。
大吉君はもちろん福ちゃんも 気を遣ったたんだね。
2020/03/24 URL 編集
ラブのママン
本当に笑い話になって良かったです。
2020/03/24 URL 編集