
優れた観察力の大吉はまだ何も言っていないのに、支度をする様子から「ん?もしかして、どっか行く?」といち早く察知する。なぜ留守番なのか一緒に出かけるのか分かるのは謎だが、さすが大吉君。正解です、病院だけど。

するとしっぽフリフリで「やったー!」という顔になる。病院とちゃんと言ったのに、そこはスルーしている。脳が単語を受付けないのだろうか。

さらに鈍感なタヌ吉は喜ぶ大吉のようす見て「そうなの?やった!」となる。そしてルンルンで車に飛び乗る。

で、病院の前まで来てはじめて事態に気が付き、全力で拒否る。こういうところの学習能力がないのは助かる。はいはい、今更抵抗しても無駄。

この前は狂犬病予防注射だったので、この日は混合ワクチンを打って、フィラリア・ノミダニ予防薬をもらう。大吉は早々に諦めて大人しく打せてくれる。

偉いなぁ、大吉は。

いっぽう、最後まで諦めないタヌ吉は、がっちりガードしたまま宙に浮かせて「どうあがいても無駄シフト」をとる。

すると無の境地の顔になる。胸のしこりも大きくなってなかったし、良しとしよう。お疲れさま。

は〜災難やったで。
<連載>
いぬのきもち連載
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「大吉に忍び寄る老い」
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