さて、釣った
『スズキ』をどうするか。あいにくメガネブタことショーイチは、来年1月にオープンする
『お店』の仕入れか何かでサイパンへ行っている。が、ちょうど釣り上げた日に帰国する予定だった。というか、帰国祝いの宴会でもやろうかと釣りに行ったら本当に釣れたのだった。なんという友達思いな私。釣った後は丸投げだけど。

そんなわけで帰国早々スズキをさばくことになったショーイチ。自前の出刃包丁とでかい板を持参してくれた。なんでも成田からの電車の中で、眠いのを我慢してずっとスズキ料理について調べていたらしい。相談した結果、洗いとフライ、あと寒いからアラで出汁とって鍋でもすっか、ということに。

例によって七里ヶ浜のGさん夫妻とジュンちゃんに招集をかけて宴となる。巨大なスズキを見せびらかしながら「こんなの釣ってしまう僕のこと、君たちはどう思うのん?」「尊敬するよね、ね?」とさんざん自慢してうざがられる。

まずは洗いから。ショーイチがリサーチしたところによると、スズキは刺身よりさばいてから氷でしめる「洗い」の方が美味いらしい。早速食べてみる。たしかに美味いが、ヒラメの味を知ってしまっているだけにややインパクトに欠ける。味としてはヒラメ、マゴチ、スズキの順だろうか。もっと薄く切れば違うのかもしれない。ショーイチくん、次は良く切れる刺身包丁を買っておくように。

続いてはカマを塩焼きで。こんなの美味いに決まってる。焼酎が進む進む。

そして鍋。よく出汁をとったら野菜を入れて、おろしぽん酢でいただく。そんなもん美味くないわけがない。しかしまだまだ身は残っている。

ちょっとつまんで飲んではひとりせっせと調理をするショーイチ。頑張れ、次はフライだ。

で、カラッと揚げられたスズキ。食べてみると、身がふわっふわでめちゃくちゃ美味い。スズキにこれほどの底力があったとは。「間違いなく今日イチ!」ということで、全員意見が一致。皆さん、スズキを釣ったらフライにして食べた方がいいですよ。

そんな調子で気がついたらベロベロになっていた。途中からの記憶がほぼない。

さらに釣りが上達すると、アル中になってしまうかもしれない。どうしよう。