先日、お酒の席で「料理をする男」について語らった。それぞれ意見を述べている中で、
『心の友』なんかは奥さんの方が格段に料理がうまいし普段はまかせているのだが、たまにはキッチンに立つこともあるという。その話を聞きながら、この「たまに」がいいのかもしれないと思った。
また、ある女性は男がちゃちゃっと手際よく料理を作ったりすると、感謝する気持ちが薄らぐと言っていた。なんとなく「ああ、苦じゃないんだ。なら、お願いね」と思ってしまうらしい。それなら、四苦八苦しながらちょっと失敗ぎみの料理を出されたりする方が「私のために、そんなに一生懸命頑張ってくれてるのね」と胸がキュンとなるそうだ。そうなのか。
しかしそう言われれば思い当たるふしがあった。これまで料理は素早く、美味しく、タイミング良く出す方がいいとばかり思っていた。ただその結果、気が付けばいつの間にか料理を作る側になってしまっていた。付き合いはじめの頃こそ「ありがとー!」と喜んでいた彼女からも時が経つにつれ「お腹すいたー、何か作ってー」と言われる始末となっていた。
ひどいときには「目玉焼き作ってー」などと言われ、そんなもん自分でなんぼでも出来るだろうがと思いつつ、作ってしまったこともあった。でもそれがいけなかったのだと気がついた。実は作ったことがない料理は裏で練習したりしていたのに、その努力が逆に仇となっていたのだ。だから駄目だったのか。今後はこの教訓を心にとめていきたいと思う。

しかし飲み会では、問題は料理云々とは別のところにあるのではないかという元も子もない結論に至ったのだった。
<連載>
『犬のお気楽相談室』更新されました。
またお気楽な相談が不足ぎみなので、
何か思いついたらどしどしご投稿ください。
採用された方にはサイン色紙プレゼントさせてもらいます。
<お礼>
昨日は、あいつの誕生日へのたくさんのコメント、
どうもありがとうございました。