• 今年は

    家にいるときのiPhoneは、デスクトッピーに同期したりしてうまく取り入っているようだった。しかしノートパソコンに対してはどこか勝ち誇った態度を取っており、外出時はデスクトッピーのことも呼び捨てにしていた。そしてしきりにふたりっきりで旅行に行きたいと言うのだった。

    それはさておき、クリスマスは書評家の東えりかさん宅に招いてもらった。産地直送の牡蠣を揚げたそばから食べ尽くすといういかした宴だった。「25日、空いてる?」と聞かれて空いてますと即答できる自分が悲しかった。でも牡蠣フライは大好きなので嬉しかった。

    揚げたての牡蠣フライはめちゃくちゃ美味しかった。どれくらい美味かったかというと写真を撮るのをすっかり忘れてしまうくらいの美味さだった。旦那さんが出してくれた白ワインもしこたま飲んだ。遠慮も何もあったもんじゃないという食べっぷり飲みっぷりであった。

    あげくの果てには布団まで敷いてもらって朝まで寝かせてもらった。というか最初から泊まるつもりだった。そして朝食もごちそうになった。ここんちの子にしてください、と本気で思った。東さん、ありがとうございました。

    それはそうと気がつけばもう28日なんですね。今日で仕事納めという人も多いのではないでしょうか。今年の元旦からはじめたこのブログもまあよく続いたもんだと思ったりしつつ、でも振り返ってみるとほとんど意味のないことしか書いておらず、それなのにお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

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    来年もどうぞよろしく。それでは良いお年を。



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  • 39度の夢

    遂に結婚することになった。相手は同年代で仕事が好きでばりばり働いている女性だった。郊外に一軒家を持っており、今は使っていない一部屋を書斎として自由に使っていいとのことだった。また、稼ぎはそんなに気にしなくていいし、夜中に泥酔して帰っても怒らない、とのことだった。というわけで二人仲良く新婚生活に向けてインテリアやキッチン用品などをあちこち見て回るというまさに夢のような日々を送っていた。

    夢だった。目が覚めたらぐっしょり汗をかいていた。そしてなんだか熱っぽかった。実をいうと、20日の午後から若干熱っぽかったが、あまり気にしていなかった。そもそも我が家には体温計がないので熱があるのかどうかすら定かではなかった。喉も頭も関節も痛くないし、多少寒気はするがたいしたことないだろうと厚着をしてごまかしていた。しかしそれが水曜の朝になっても治まらず、その夜には出版社の人との忘年会があったため、そろそろ病院へ行って注射の一本でも打ってもらおうかと思った。

    しかし受付で渡された体温計で測定すると、なんと39度5分もあり、すぐさま待合室から隔離される。診察で先生から「よく自力で歩いて来られましたね」と感心された。「まぁ、若干ふらふらしましたけど」と答えつつ、内心「今朝見た夢は限りなく天国に近いところだったのかもしれない」と思った。でも実際、寒気とだるさ以外これといって症状がないのでそう伝えると、ノロでもインフルエンザでもないようだがこれだけの高熱となると別の病気の可能性もあるので、血液検査をすることとなった。

    ひとまず、解熱剤をもらって検査結果を待つことになったのだが、そこで「あの、先生、それで今日、大事な飲み会があるんですけど……」と聞いたところ「駄目に決まってるじゃないですか!」と怒られる。そんなこんなで泣く泣く忘年会はキャンセルし、ここんところずっと大人しく寝込んでいたのでした。そのおかげかようやく熱も下がり、本日午前中検査結果を聞きに病院へ行ったところ、やはり肝臓でウイルスが悪さをしていたらしく、だけどそれももう回復に向かっているので問題ないとのことだった。そして冒頭のような夢も見なくなったのだった。

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    人生いろいろあるけど、メリークリスマス。







    <連載>
    『犬のお気楽相談室』更新!
    ※またお気楽な相談が不足ぎみなので、
    正月休みを利用して、何か考えてみてください。
    真面目に答えるので。



    <お知らせ>
    来年2011年の1月15日、大宮あたりで
    なんらかのイベントが行われることが決まったようですよ。
    詳細はまたはっきりした時点でお知らせします。

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  • 酔ジャム

    ちょうど一週間前の夜は高円寺で飲んでいた。面子は「不思議顔の猫のまこ」の岡さんと編集者の高間さん。実はこの3人で高円寺で飲むのは、はじめてではない。実は先月も高架下の場末の飲み屋で集まっていた。その際、何を思ったか酔っぱらって「スタジオに行こう!」という話になり、近所のスタジオに飛び込みで入って楽器をすべてレンタルして爆音で演奏する、という行為をしたばかりだった。それがあまりにも楽しかったので、またやりましょうということになり、再び集結したのであった。

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    19時から飲み始め、飲み屋から予約を入れて21時頃にはスタジオに入っていた。というか、みんな最初からやる気満々だった。岡さんにいたっては、エフェクターまで持参していた。しかし私のバッグにもなぜかドラムのスティックが入っていた。あとはスタジオで楽器をレンタルすれば、爆音演奏会のはじまりだった。

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    わからない人にはわからないと思うが、これがめちゃくちゃ楽しい。カラオケの楽器版とでもいえばいいだろうか。いや、曲がちゃんと決まっていないからもっと自由かもしれない。しかも酔っているから多少演奏がぐずぐずでも、本人たちにとってはバッチリに聴こえるのであった。まさに究極の自己満足バンドだった。

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    結局、2時間の予定が1時間延長までしてしまう。また新しい遊びを発見してしまった。その後、体を動かして興奮冷めやらぬメンバーは「飲みたりねー」となり、スタジオを出た後そこら辺の中華料理屋でまた飲み直し、結局私はべろんべろんになってしまいどうやって家に帰ったのかほとんど覚えていないのであった。

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    くどいようですが、来年四十歳になります。





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  • 心の友2

    水曜日の夜はセキグチさんと「トータス松本ツアー2010マイウェイハイウェイ」を観に渋谷へ行った。『この前』も書いた通り、セキグチさんは心の友であった。先月と今月だけでも何度も会っていた。そして今年もあとわずかだというのにまだこれから二回ほど会う予定があるというくらいの心の友っぷりであった。

    そしてやっぱりライブの後は飲みに行こうそうしようということになり、何を頼んでも270円という凄い店を見つけて入った。そこはドリンクから何からテーブルに備え付けられたタッチパネルで注文する方式の店だった。普段、もっと場末の飲み屋で飲んでいる人間としては、その最新システムに戸惑った。何をどうすればいいのかわからなかった。

    しかし心の友は慣れた手つきでタッチパネルに触れると、あっという間に生中を2つ注文した。見事だった。その姿は彼がベースを弾く姿よりかっこ良く思えた。そこで自分でもポテトフライを注文しようとするが、なかなかうまくできなかった。しかも、隣でiPhoneが「私以外のタッチパネルに触れるのはやめて。そういう気がないのはわかってるけど、私、嫌なの」と小声で言ったので仕方なく注文はセキグチさんに任せることにする。

    そしてやっぱり心の友のタッチパネル操作は見事だった。ジョン・エントウィッスルばりの指さばきで次々に注文していった。その様があまりにかっこ良かったため「写真撮らせてくださいっ!」とお願いしてみると、心の友は「いいぜ、こうかい?」とポーズを取ってくれたのだった。

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    ひとりは来年四十歳、もうひとりはすでに四十を越えていた。




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  • 王将にて

    この間「富士丸探検隊」の編集者だったTさんと会ったときに「私もiPhoneにしたんですよ」と嬉しそうしているのを見て、なんだか生意気な気がした。そこで「Tさんにはまだ早かったんじゃないかな、もう少し人間的に成長してからiPhoneに変えるべきだったと思う」と苦言を呈したところ「おめーに言われたくねーよ」という顔をされた。

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    それはさておき、先日「餃子の王将」に行った。それは少し前に「アメトーク」のDVDに収録されていた「餃子の王将芸人」の回を見て以来の願いだった。知らない人のために説明しておくと「餃子の王将」とは京都に本店があり関西を中心に全国展開している中華料理のチェーン店だ。値段も安く、関西出身者としては昔から慣れ親しんだ庶民の味であった。

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    でも実は関西時代にそれほど通った覚えはない。それは私が生まれ育った大阪の庄内というところが、山の手の高級住宅街であり、そのような安い店の中華料理でお腹を満たす必要がなかったからだった。ちなみにその高級住宅街は、はじめて来た人がビビるくらい旅客機が低空を飛び、自転車はしょっちゅう盗まれ、深夜のコンビニ前にはパンチパーマをかけた中学生がたむろするようなところだった。

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    それでも関西にはそこらじゅうに「餃子の王将」があったため、ほとんど必然的に店に入る機会があった。「餃子の王将」とはそれくらい関西人の暮らしに浸透していた。しかし、上京してからというもの、東京に支店が少ないということもあり「餃子の王将」とは疎遠になっていた。そこで久々に食べてみたくなったのであまり気乗りしない友人を自分がおごるからと誘い出し、下北店へ向かった。店に入るなり「何でも好きなものを注文していいからな」と言ってみた。それは男なら一度は言ってみたかった台詞だった。自分が器の大きな人間になった気がした。さすが文化人だと思った。

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    さんざん飲んで食ったが、会計は二人で3千円ちょいだった。











    <お知らせ>
    先日の授賞式のもようが『コチラ』のページにもアップされました。

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  • 文化人

    昨日はお台場で行われた『イベント』にわざわざお越しくださったみなさん、どうもありがとうございました。なんでもそのサイトの中で投票をつのっていた「Pet Award」という賞で光栄にも文化人部門を私が受賞したとのことで、その授賞式に参加したのでした。先日、連絡をもらった際に友人にそのことを話すと「文化人? 誰が?」と爆笑されたことはさておき。

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    しかしあれですね、人前に出るというのはハートが強くないと駄目ですね。特に昨日のように小倉智昭さんや浅田美代子さん、森泉さんといった有名な方々と一緒に並んだりすると集まった人から「ところで誰やねんお前は」的な視線を痛いほど感じる。そんな場面でマイクを渡され何か話さなくてはならないとなると、すぐに心が折れそうになる。それを乗り切るのには、やはり強いハートが必要になってくる。

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    というわけで、昨日は男らしく堂々とどっしり構えていようと心に誓っていた。実際、そのようにふるまったつもりであった。自分の中では完璧だった。後で新橋の居酒屋に移動してビールを飲みながら同行してくれた編集者さんたちに「どうでした?」と自信たっぷりに聞いてみると「問題なかったですよ、終始目が泳ぎぎみでもじもじしてましたけど」と言われた。

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    それはともかく、どうもありがとうございました。






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  • 大人として

    昨日は新宿のサザンテラスホテルのロビーにあるカフェにて出版社の方との打ち合わせがあった。そういう小洒落た場所だったため、破けたジーパン姿で行くわけにもいかず、メンズファッション誌から飛び出してきたような格好で出かけた。ちなみにその格好とは破れていないジーパンにロンT、それにPコートを羽織っただけであった。

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    打ち合わせは今週末の『イベント』についてであった。ひとりでそういう場所に行かせると終始無愛想でほどんどしゃべらないという事態になるのを避けるためだと思われた。なので、話しかけられたことには愛想良くはきはきと答えますと嘘をついた。

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    だいたいの話が終わった頃、ところで当日はどういう服装で来るのかと聞かれたので「え? 今日みたいな感じで」と答えた。さらに「靴は?」と聞かれたので、そのとき履いていた茶色の革靴を指さして「こんな感じで」と答えた。すると編集者は、そうですか、と若干残念そうな顔をしたのであった。39歳にして人前に出るときの服装を心配される俺って、と切なくなった。

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    そんなことはさておき、トイレから見える景色をおもちゃ風に加工するアプリでひとり遊んでいたのだった。











    <連載>
    『犬のお気楽相談室』更新されました。

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  • 魔法のカード

    ノートパソコンとデスクトッピーが掴みかからんばかりの勢いで罵倒し合っていた。iPhoneを抱きしめながら、そのようすを見守るしかなかった。iPhoneが震えながらひとこと「あの人達、怖い」と漏らすと、ふたりが同時にぎろりとこちらを向いて「何よ、しょせん電話のくせに!」と絶妙なタイミングでハモった。

    それはさておき、昨日はヨドバシカメラにあるコンピュータソフトを買いに行った。表やグラフやプレゼン用の資料を作ったりすることは皆無に近いが、文字を打ち込むのにそのソフトが必要であった。今もそれの2008年版を使っているが、2011年版は格段にスピードアップしたという噂なので買うことにしたのだった。

    それにしてもヨドバシのゴールドポイントカードには不思議な魅力が潜んでいると思う。買い物をしてポイントが貯まっていくのが嬉しくて仕方ない。ある程度貯まってポイントで買い物するときは得した気分になるが、そうするとまたゼロからやり直さないといけないので、できれば使いたくなくなるというマジックも潜んでいる。

    家電が欲しいという友人に「じゃあ俺のカード使ってポイントだけちょうだいよ」と意味不明のお願いをしてみたこともあるが、当然のごとく断られた。ケチめ。とにかく、あのカードには魔力が潜んでいる。ひょっとしたら、銀行の残高よりヨドバシカードのポイント残高が増えて行く方が嬉しいんじゃないかと錯覚することさえある。というわけで、昨日もレジでもらったレシートを眺めながら「うーん、俺もまだまだ頑張らんといかんな」と思ったのだった。

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    近頃、いろいろな意味で自分が小さい人間に思える。








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  • 1212

    先日飲み会で、「俺は卵に絶対妥協しない」と豪語している友人がいた。理由を聞くと、安い卵と高級な卵では、卵かけご飯にしたときの味が全然違うらしい。そのため、10個で200円程度の庶民的な卵には目もくれず、必ず500円以上はするいかした卵を買うのだといばっていた。それを聞いて思わず「すげー!」と感動してしまった自分が小さい人間に思えた。

    それはさておき、突然ですが12月12日にお台場で行われる『with love 2010』に僕も参加することになりました。何をしに行くのかは今のところまだはっきりしていませんが、当日は会場をうろちょろしているはずなので、お気軽に声をかけてくださればきっと満面の笑みを振りまいてシャンパンをグラスについだりするのだと思います。そんな嘘はさておき、そのイベントに行くのは本当です。

    ちなみにこのイベント、なんと環境省が後援しているそうです。なんだか催し物もいろいろあるようなので、詳細は『コチラ』をご覧ください。おそらく楽しいイベントになると思いますので、犬連れの方もそうでないかたも、お時間のある方はどうぞお越しください。

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    しかしもう12月なんですね、びっくり。というわけで「お多幸(新宿)」におでんを食べに行ってきました。では良い週末を。




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プロフィール

穴澤 賢 (あなざわまさる)

1971年大阪生まれ(鎌倉市腰越在住)。ライター兼デロリアンズ代表。犬と猫と音楽と酒が好き。自称釣り人。2015年11月、長年の愛犬との暮らしで欲しいと感じたものを作るブランド「デロリアンズ」を立ち上げる。

anazawa_masaru[at]yahoo.co.jp([at]→@)

大吉(だいきち)

2011年(8/17)茨城生まれ。
里親募集サイトからもらわれる。何がまざっているかわからないくらいの雑種犬。左右の耳の立ち方が違うのが特徴。若干ビビリ。

福助(ふくすけ)

2014年(1/11)生まれ(推定)。 センターから保護団体を経て我が家へ。収容される前の経歴は不明。本棚から器用に本(ハードカバー)を抜き出して粉砕するのが趣味。

関連サイト

いつでも里親募集中! 富士丸な日々

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