自宅から距離のあるところで酒を飲むのは勇気がいる。なぜなら、気をつけていても最終的には酔っぱらってしまい、電車を乗り過ごしたり、その結果タクシーに大金を払うことになる、という恐怖が潜んでいるからだ。しかし、先週末は国分寺で飲んだ。
というのも、国分寺に住む友人宅で新年会があったから。昨年末にもそこで忘年会をしようと誘われたが「遠いから嫌」と返事をしたところ「じゃあどこなら来るんだよ」と聞かれたので「最悪新宿」と答え(メール原文ママ)、新宿で忘年会をすることになったという経緯もあり、新年会くらいは彼の希望に添おうかと思ったのだ。大人として。
東京の地理に詳しくない人はピンと来ないかもしれないが、国分寺は「新宿駅のホームでうとうと 吉祥寺あたりでゲロを吐いて」というあの歌の更に先にある。正確には、その後の歌詞「最終電車でこの町についた」(たぶん国立のこと)の、ちょい手前。全然説明になっていないが、うちから電車で1時間以上はかかる。
そんなところで泥酔したら帰れないかもしれないから、直前になってやっぱりやめようかと思ったが、参加する別の友人が「大丈夫だよ、俺らも帰る方向は一緒だから途中まで一緒に帰ればいいじゃん」というので勇気を出して行くことに。どこが大人やねん。こんなことを書いていると、国分寺あたりに住む人から「うちはそんなへき地じゃねーよ」と怒られそうだが(実際違う)、私の行動範囲が極端に狭いだけなのでくれぐれも。
で、集まった昔なじみの仲間でわいわい飲んで、若干悪態をついたり、ちょっぴり暴言を吐いたりしているうちに、案の定酔っぱらってしまった。23時頃にお開きになり、みんなでわらわら駅に向かったまでは覚えているが、そのあたりからの記憶がない。どうやって帰ったのかも思い出せない。
が、長年培ってきた「なんとしてでも家には帰らねば」という感覚は未だ健在なのか、起きたらちゃんと家で寝ていた。一応布団にはくるまっていたが、服も着替えず出かけたままの格好で。しかも変な体勢で寝ていたせいで思い切り寝違えてる始末。今もまだ首が痛い。はぁ、何やってんだか……。
富士丸、俺、相変わらずだわ。
だけど、なんとかやってるよ。
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「富士丸と。」の予約特典付き版の発送について、手違いがあり一部の方に通常版が発送されてしまったようです。すいません。詳しくは『コチラ』にありますが、後日きちんとお届けさせていただきますので、今しばらくお待ちください。ほんとにごめんなさいね。