• マドと大吉2

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    『野蛮人』とは一切絡まず、我が家にやってきたマド。家に帰ると大吉もちょっと落ち着くので、ホッとする美人さん。ちなみにマドはボールを投げると、ボールを追いかけないばかりか、ボールから逃げるように遠ざかる。そんな犬がいるのか、とビックリした。

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    そんなマドだが食欲は旺盛らしく、大吉が残したゴハンに興味津々のようす。このように大吉は日常的にゴハンを残す。そして気が向いたときに食べるという猫のような「遊び食い」をする。これには逆に片野さんが「そんな犬がいるの?」と驚いていた。食べたそうにしているマドに「いいんだよ」といってやる。

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    え、そうなの? みたいな顔をする大吉。知らんがな。お前が残すからだろ。ちゃんと手作りしてやってんのに。といいつつ、内心では自分のゴハンを食べられそうになったら、大吉の性格からして喧嘩まではしないものの、慌てて取り返そうとするのではないかと思っていた。そうやって、食べ物のありがたさを思い知らせようという狙いもあった。

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    しかし大吉、取り返すでもなく、もりもり食べるマドをなんとなく切なそうな顔で眺めているだけ。

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    いやいや、頭の臭い嗅いでいる場合ではないだろ。

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    結局、そんなことしている間に完食されてしまう。けれど、ま、いっか的な態度の大吉。どこまで食に執着心がないのだろう、こいつは。

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    でも片野さんが用意していたマドのお弁当は喜んで食べる大吉。
    なんだこいつ。


    (たぶんつづく)



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プロフィール

穴澤 賢 (あなざわまさる)

1971年大阪生まれ。フリーライター(鎌倉市腰越在住)。犬と猫と音楽と酒が好き。自称釣り人。2015年11月、長年の愛犬との暮らしで欲しいと感じたものを作るブランド「デロリアンズ」を立ち上げる。

anazawa_masaru[at]yahoo.co.jp([at]→@)

大吉(だいきち)

2011年(8/17)茨城生まれ。
里親募集サイトからもらわれる。何がまざっているかわからないくらいの雑種犬。左右の耳の立ち方が違うのが特徴。若干ビビリ。

福助(ふくすけ)

2014年(1/11)生まれ(推定)。 センターから保護団体を経て我が家へ。収容される前の経歴は不明。本棚から器用に本(ハードカバー)を抜き出して粉砕するのが趣味。

ねこ 2020年2月号 Vol.113

「犬飼いから見たねこの不思議」連載中

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関連サイト

いつでも里親募集中! ただのいぬ。プロジェクト 富士丸な日々

管理人オススメ

「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」
(新潮社)


(コメント) マドの飼い主、片野ゆかさんの本。ためになりました。

「ソウルメイト」
(集英社)


(コメント) 馳星周さん初の犬小説。僭越ながら帯コメントを書かせていただきました。

「寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち」 (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)

(コメント) この内容でこの価格で出すところがスゴイ!

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