• 天体観測

    望遠鏡を手に入れた。昔買ったけど使ってないという人に頼んで借りたのだ。今の部屋は一応最上階なので、ベランダから夜空がよく見える。望遠鏡があればいいのにな。そう思っていたところだった。望遠鏡、あぁ、望遠鏡。子どもの頃からどれだけ君に憧れていたことか。

    望遠鏡といえば、たいへん高価な代物だった。その昔、大阪の下町の小学校でそんな物を持っているのは、ごくわずかだった。少なくとも、友達の中に望遠鏡を持っている奴などいなかった。親に頼んだところで当然買ってもらえるわけもなく、頼むことすらしなかった。

    もしもあの頃望遠鏡を手に入れていたなら、天体観測にはじまり、物理学、量子力学の道へと進み、今頃はスーパーカミオカンデあたりでニュートリノを研究している学者になっていたかもしれないのに。こんなどうしようもない40歳間近のおっさんになってから出会うなんて。

    それでも嬉しい。これからは君の手を借りて、夜空を見ることができるんだから。とはいっても、東京では月くらいしかまともに見えないだろうけど。でもいいんだ。雲のない夜は、風呂上がりにビール片手に月を眺めよう。漆黒の闇に光る星を見つけよう。もしかしたら、流れ星だって見られるかもしれない。

    100514-1.jpg

    えーと、夜空を見るだけなので、くれぐれも。



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プロフィール

穴澤 賢 (あなざわまさる)

1971年大阪生まれ。フリーライター(鎌倉市腰越在住)。犬と猫と音楽と酒が好き。自称釣り人。2015年11月、長年の愛犬との暮らしで欲しいと感じたものを作るブランド「デロリアンズ」を立ち上げる。

anazawa_masaru[at]yahoo.co.jp([at]→@)

大吉(だいきち)

2011年(8/17)茨城生まれ。
里親募集サイトからもらわれる。何がまざっているかわからないくらいの雑種犬。左右の耳の立ち方が違うのが特徴。若干ビビリ。

福助(ふくすけ)

2014年(1/11)生まれ(推定)。 センターから保護団体を経て我が家へ。収容される前の経歴は不明。本棚から器用に本(ハードカバー)を抜き出して粉砕するのが趣味。

ねこ 2020年2月号 Vol.113

「犬飼いから見たねこの不思議」連載中

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(コメント) この内容でこの価格で出すところがスゴイ!

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